「自制」を働かせるために、ルールを決めて、それを守る
ゲームの魔力に打ち克つために「自制」を働かせる必要があります。その方法の1つは「ルールを決めて、それを守る」ことです。
「ゲームでも何でも、好きなだけやれば良い。」「自分の好きなことをとことんやれば良い。」というお考えの方は、私の考えとは違いますので、この先を読み進める必要はありません。
「そもそもルールを決めることに子どもが納得してくれない。」という親御さんは、この時点で育て方を失敗しています。←極端な言い方をしましたが、この状態では、これからの子育ても大変な苦労をすることが目に見えています。この解決策はまた別の時に書きたいと思います。
「ルールを決めるのだけれど、なかなか守れない。」「何度も破ってしまって、結局うやむやになる。」というのであれば、まだ望みはあります。
ルールは子どもに決めさせる
まず、私が提案したいのは「ルールは子どもに決めさせる。」ということです。親から押しつけられたルールは守りたくないものです。でも、自分で決めたルールなら、守ろうという意識が高くなります。ただし、子どもの言いなりになってはいけません。子どもが「2時間!」と言ったら、「それは長すぎる!」と拒否してください。そして「30分くらいじゃない?」と提案します。きっと子どもは「それじゃあ短すぎる!」と反対するでしょう。私の経験からは、45分~1時間程度が妥当ではないかと思います。これまで「もっと短い時間だった」という方は、そのまま短い時間で結構です。2時間から4時間はしていたというご家庭は短くする必要があります。そして、決めたルールは見やすい場所に掲示しておきます。
守れなかったらどうするか
しばらくは決めたルールでできるかやってみます。しかし、それを破るようなら、「もし、今度、ルールを破ったらどうする?」と質問します。「1週間ゲーム禁止」などのルールでは厳しすぎますので、守れなくなります。「翌日はゲーム禁止」や「ゲーム時間を10分減らす」など、守れるルールを決めましょう。
見守り、励ます
今のゲーム機やスマートフォンは、ほとんどが使用時間制限が掛けられます。ただその機能任せにするのではなく、今日はどれくらいゲームをしたのかを確認し、制限時間より短く終わった日はそれを褒めます。そうやって、親は子どもを見守っているのだということを伝え続けます。親と子どもの根比べになることもあります。しかし、子どもは褒められることで、「がまんができる自分」「がんばっている自分」を好きになって、「自制」が効くようになってくるのです。