キウイフルーツカントリーJapanさんをお借りしてのキャンプ体験教室
2021年5月1日(土)~2日(日)に、キャンプ体験教室第7弾が開催されました。1週間程前に「童子沢親水公園のキャンプ申込みが150組を超えている」という情報が入り、それでは安全確保が難しいと考えて、急遽、掛川市のキウイフルーツカントリーJapanさんにお願いして、会場を変更して行いました。
GW初日の5月1日(土)の13:30頃に、童子沢親水公園の状況を見てきましたが、この日は午後から雨予報だったためか、テントの設営は少な目でした。それでも15張ほどのテントが張られていました。
キウイフルーツカントリーJapanさんのお客様が引き始める16時頃に参加のご家族にお集まりいただきました。今回は、前回参加のShunくんファミリーが、お友達を誘ってくださいました!そのお友達は、以前、私と同じ職場で働いたことのあるMさんファミリーでした!
さあ、キャリーカートに荷物を載せて運びます。
ヒツジが食べない草はあるのか?
と、荷物の積み下ろしも終わらないうちに、ヒツジを発見!近くに生えていた草を抜いて、ヒツジの口元に持っていくとパクっと食べてくれました。
Shun「ヒツジって、どんな草でも食べるのかな?」
そうつぶやいたShunくんが、今度は違う草を口元に持っていくと、パクっと食べました。
Shun「食べた!すご!っていうか、ヒツジが食べない草ってあるのかな?」
そうなんです。子どもは本当に論理的な思考が大好きなんです。【草を食べた→違う草も食べるのか?→食べない草はあるのか?】
おそらく、この論理的な思考をさせなくしているのは学校教育です。『いろいろと考えさせなくても、どうでもいいから早く答えを教えてよ。』学校教育は、子どもたちをそんな気持ちにさせてしまっているのだと思うのです。
私は今回、このShunくんの「ヒツジが食べない草ってあるのかな?」という問いは、そのままにしました。スマートフォンで検索すればヒツジが食べない草が載っているかもしれません。しかし、このあとShunくんがいろいろな草を与えてみて見つけるかもしれませんし、「人間も毒のあるものは食べないから、ヒツジにとっても毒のある草は食べないかもしれない」という仮説を立てるかもしれないと思ったからです。あるいは、この疑問は忘れてしまうかもしれませんが、それでもよいと思っています。いつしか人生の命題となる課題を見つけることが、とても大切なことだと思うのです。
動物の命って愛おしい
キウイフルーツカントリーのスタッフさんが「そっちに生まれたばかりのヤギがいるよ」と教えてくれたので、見に行きました。
3日前に生まれたばかりだそうです。子どもたちは口々に「かわいい!」とつぶやきます。新しい命に愛おしさを感じる素敵な出会いでした。
そうでした。まだ、荷物運びもテント立ても終わっていませんでした。テント立ては2ファミリーともお兄ちゃんが大活躍!前回参加のShunくんは、最初は「テントの立て方、忘れた」と言っていたものの、袋から出し始めると、「確かさぁ、棒を長く伸ばすんじゃなかった?」と思い出してきたようです。
今回、初参加のMさんファミリーは、家族で何度もキャンプをしたことはあるそうですが、今回はお父さんの都合が悪くて参加できないそうで、こちらもお兄ちゃんのYuくんが大活躍でした。どんどんとテントを立ち上げて、慣れた手つきで中にマットを敷いていきます。
妹たちは、お兄ちゃんたちが組み立ててくれたテントでおおはしゃぎです!
ぜひ、火は子どもたちに着けさせてあげてください!
今回は、キウイフルーツカントリーさんのバーベキュー炉を使わせていただきました。ここでも、お兄ちゃんたち二人が大活躍。それぞれが持ち寄った薪や炭で火をおこします。
そう。お父さんがいると、ついつい、お父さんがやりがちになってしまうのですが、お母さん二人は、火おこしはお兄ちゃんに任せちゃっています。それが大切なのです。ご覧ください。子どもたちだけで、立派に火をつけられました。
初めて体験する子の場合は、怖がって着けたがらない子がいるかもしれません。あるいは何度やっても火が炭に着かないこともあります。そこで大人がどう関わるかが大切です。ちょっとのコツを伝授して、子どもたちの成功体験にさせてあげられるのが一番よいと思います。「どうしてもできない!」とあきらめてしまって大人に任せようとする子もいますが、この2人のお兄ちゃんは率先してがんばっていました!
火がおきたら、金網を乗せてバーベキューの始まりです。それぞれのファミリーが自分たちで食材を買ってきました。
さあ、金網の上がにぎやかになってきました。もうすぐ食べられますよ!
さっきまで近くで遊んでいた妹たちも加わって、いよいよ食べ始めます!お友達との夕飯はとっても楽しいですね!
さあ、デザートはマシュマロ。前回のキャンプで焼きマシュマロを初体験したShunくんファミリーは、今回は自分たちでマシュマロを買ってきました。
子どもたち、最初は黒く焦がしてしまいましたが、だんだんと焼き加減が上手になっていきました。
持参したビスケットも、炭火の上で少しあぶってチョコレートを付けて食べると絶品です!
子どもたちに焚き火タイムを!
デザートを食べ終わり、突如始まった焚き火タイム!子どもたちは持参した薪をどんどんと火の中にくべていき、大きな炎が上がってきました!
さすが、お母さんたち。ここで「危ないからやめなさい」も「もったいないから、木を入れ過ぎないで」も言いません。
子どもたちは火が大きくなるのが楽しいのです。しかし、ちゃんとどこまでやったら危ないかも考えている場合がほとんどです。大人は「大丈夫か?」と少しドキドキしますが、それでも見守ることが大切な時があります。
「危なくないように気を付けてよ」くらいを言い添えて、あとは見守るのがよいと思います。
子どもたちは体験することで【炎との距離感】を学んでいきます。どこまで近づくことができるのか。どこまで近づいたら熱いのか。炎はどこまで大きくすることができるのか。炎をどこまで大きくしたら怖いと感じるのか。私はこの【炎との距離感】を子どもたちに体験させることがとても大事だと思うのです。
現代は子どもが炎を経験することが少なくなりました。オール電化の家庭なら、家庭の中に炎がない場合もあります。誕生日ケーキのロウソクくらいかもしれません。人類は火を手に入れたことで繁栄したとも言われています。この火の便利さも危なさも、子どもたちに体験して欲しいのです。
寝るのがもったいない、特別な夜
焚き火タイムも終わったころ、今度は木馬でおおはしゃぎが始まりました!(もう、ねなきゃいけない時間なのに…)お母さんは、そう思っていたかもしれませんが、それでも見守ります。
今日はお友達ファミリーとの一緒のキャンプ。子どもたちだって、寝るのがもったいないのです。そんな特別な夜があってもよいと思います。
キャンプ2日目
さあ、キャンプ2日目の朝です。妹のSatoちゃんも火おこしです。
朝食は2家族ともホットサンド。ホットサンド初心者のShunくんに、経験者のYuくんが教えてあげています。
ホットサンドメイカーにパンと具材をはさんだら焚き火の上へ。時々、ふたを開けて焼き加減を確認します。
この後、Shunくんがポツリと言います。「焚き火をしながらボ~っとしているのって最高…」。
そうですね。同感です。肌寒い朝ですが、焚き火があって、家族がいて、仲の良い友達がいて、時間にせかされることなくボ~っとしていられるこの時間が愛おしいと感じたのではないでしょうか。
子どもたちにこんな豊かな時間を体験させてあげられたら、きっと家族の絆が深まり、人への信頼感をもち、地元が好きな子に育っていくのではないかと思うのです。
さあ、9時の農園オープンの前にキャンプ道具のお片付けです。ここでもお兄ちゃんたちが大活躍です。でも、妹ちゃんたちにも「さあ、楽しんだんだから、お片付けをしっかりやろうね」と声をかけて、一緒にやりました!
片付けも終わって、農園のオープンです。動物用の餌を買ってもらって、さっそくヒツジのフキちゃんに差し出します。「あ!食べた」「あれ?落ちたのは食べないの?」動物とのふれあいが楽しめるキウイフルーツカントリーさん、最高です!
こちらに小さなウサギさんにも餌をあげて、子どもたちは動物への愛おしさを深められます。
さあ、このあと、キウイフルーツの食べ放題のはずだったのですが、売店に入って見つけてしまいました。かわいいウサギちゃんのぬいぐるみ。「買って!買って!」の大合唱になってしまいました。
ここで私(松浦)が余計な一言を。「キウイを我慢すれば買ってもらえるんじゃない?」
ごめんなさい。本当に失敗の一言でした。
これで、妹ちゃんたちは「キウイ食べないから買って!」となってしまいました。
と、いう訳で、お兄ちゃんたちだけがキウイの食べ放題へ。妹ちゃんたちは農園の入り口で待っていることに。
キウイフルーツカントリーさんでは、秋に収穫したキウイを熟成させて、食べ頃のものを食べ放題で提供してくれています。「すっぱいけど、甘くておいしい!」と言いながら、何個も何個も食べていました。
キウイを食べた後は、東京ドーム3個分という広い園内を探検です!地図を見ながら目的地を探すShunくん。竹の棒をもってクモの巣払いをしながら先頭を行くYuくん。それぞれの性格が出ています。
この後、農園の入り口に戻って、妹ちゃんたちと合流。そして、改めて妹ちゃんたちも一緒に、もう一周探検に行くことになりました。
たくさんの学びのあった2日間ですが、何よりも、この豊かな時間を過ごせたことが子どもたちにとっての宝物になってくれるはずです。今回は両家族ともお父さんの御都合が悪くて参加できませんでしたが、きっといつかお父さんも一緒にキャンプに行くことができるでしょう。
そのきっかけ作りになれれば幸いです。
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