このたび、静岡新聞の賛否万論のキュレーターに選出いただきました。
そして、今回、1回目の投稿が新聞に掲載されました。
テーマは「学校の謎ルール、見直しませんか?」
以下、私の投稿を転記いたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キュレーター 松浦静治(島田市)
任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実践。フリースクール、寺子屋、自然体験教室等を展開。
ブラック校則、謎ルールには「男子のツーブロック髪型禁止」や「靴下の色は白か紺で柄はワンポイントまで」などがありますが、私は中学校や高校の「制服」が不要だと思います。そもそも基本的人権の侵害では。どのような服を着るか、どのような髪型をするかは個人の表現の自由であり、基本的人権だと思うのです。小学校の多くが私服なのに、中学生や高校生になったら制服の着用を強制される合理的な理由が見あたりません。
LGBTQ(性的少数者)への配慮のために「女子も制服のスラックスを履ける」「男子がスカートを履いてもよい」などという学校も出てきましたが、そもそも制服をやめればそのような問題は起こりません。
服装を自由にしたら「いやらしい服装で性犯罪に巻き込まれる子が出てしまう」「服装にばかり気が行って、成績が低下する」などという人がいるかもしれませんが、だからといって制服を強制すれば解決するというのは、あまりにも短絡的です。「犯罪に巻き込まれないようにする」も「進路実現のために学習をする」も大切な教育事項ではありますが、それは別の方法で教育されるべきです。
髪型の制限も靴下の指定も、校則で規定されるべきものではないと考えます。
そして、これらの校則は、子どもたちが自分の人生を主体的に考えて、自分自身の力で生きていく力を削いでしまう原因になっていると思います。他人に合わせることを優先し、自分の個性を発揮することができない人を生み出してしまっていると思うのです。
「賛否万論のキュレーターに就任しました!」への2件のフィードバック