
2023年7月15日(土)-16日(日)に童子沢親水公園でキャンプ体験教室を開催しました。
今回は年長児3人(うち1人は日帰り)、年少児1人、お父さんお母さん2組という計8名の参加者と、陣中見舞いにMさんが来てくださいました。
午前中までは雨が降ったり止んだりでしたが、集合時刻の14時には止みました。
まだ1人来ていないので、お父さんお母さん用のテント立てから。

お父さんとお母さんは2組とも子どもの頃のキャンプ体験のみだそうですが、無事に完成しました。
さあ、もう1人も到着して全員がそろったので、子ども用のテントを立てます。

年長さん3人で力を合わせてテントを立てます。お父さんお母さんは手を貸しません。私(松浦)も指示はしますが手は貸しません。
しかし、子どもたちだけでテントを立てることができました。

テントができたら、水着に着替えて川遊びです。

沢ガニがいるスポットに行って、カニ探し。5月に参加したSくんが素早く素手で捕まえます。

Aくんはタモで捕まえようとしますが、Sくんの素早さにかないません。
Aくん「もう!ぜんぜんつかまえられないじゃん」
松浦「Sくんみたいに素手で捕まえたら?」
Sくん「そうだよ。おなかをつかめばはさまれないよ」
それを聞いたAくんはタモを置いて、素手で捕まえました。そう。子どもたちはそうやって互いに情報を伝えあって成長していくのです。

子どもたちは好奇心の赴くままに行動していきます。私たち大人はそれを邪魔しないように、さりげなくサポートしながらついていきます。

自分たちがどこまで行けるのか、子どもたちは少しずつたしかめながら、自分の行動範囲を広げていきます。大人が勝手に「ここまで」なんて決める必要はありません。

Sくん「そうだ。山にカブトムシいないかな?」
5月に行った山に登ってみます。残念ながら見つかりませんでしたが、それを確かめに行くのも大切なことです。
たっぷり2時間ほど川遊びをした午後5時。さあ、夕飯づくりのスタートです。

子どもたちだけでカレーづくりに挑戦です。
松浦「じゃがいも洗いたい人!」
Kくん「ハイ!」
Aくん「じゃあ、おれ、ニンジンあらう!」
Sくん「じゃあ、おれタマネギ!」
意欲満々です。

Aくん「おれ、皮むきしたことある!」
Kくん「おれもある。」
Sくん「じゃあ、おれはタマネギの皮をむく」

Sくん「おれ、タマネギの皮むいたから、次何やればいい」
松浦「じゃあ、お米研いでくれる?」
Sくん「うん!おれ、やったことある」

松浦「火をつけたい人!」
Kくん「ハイ!おれ、つけたい!」

子どもたちは意欲のかたまりです。もちろん、大人はひやひやしながら、それでも余計な口出しをしないように見守ります。

ごはんとカレーを火にかけたらサラダもつくります。
Kくん「キュウリがかけちゃった。食べてもいい?」
松浦「いいよ」
Kくん「キュウリ、うま!」
そう、このキュウリはひだまり教室スタッフのKさんからいただいた家庭菜園のキュウリです。

さぁ、ごはんとカレーができました。
自分たちで、自分の分をよそいます。

さあ、準備が整いました。ちょっとフライングして食べ始めている子もいますが、いただきますをします。

カレーライスを一口食べて、Aくんがガッツポーズを挙げました。
Aくん「おいしー!!!」

Kくん「うん、うまい!」
小躍りしたくなるおいしさのようです。
思い切り遊んだあとに、自分たちで一から作ったカレー。飯盒で炊いた、おこげもある芳ばしいごはん。それを大好きな友達と一緒にこの屋外で食べる。
最高に幸せな時間かもしれません。

お父さんやお母さんにも食べてもらいます。
お父さん「うま~!!!え?こんなにおいしいの、いったい誰が作ったの?」
子どもたち『おれ!』

カレーライスの後は、デザートのマシュマロタイムです。マシュマロを割りばしに刺して、おき火であぶり、チョコレートを付けて食べます。

Hくん「ねぇ、このチョコつけてもいいだ?」
松浦「いいよぉ」
Hくん「やったぁ!」

さあ、まだ明るいうちに、お皿を洗ってしまいましょう。
子どもたちはお皿洗いも自分たちで進んでしています。

気が付けば、辺りは暗くなってきました。さあ、花火タイムの始まりです。

ただ遊んでいるだけ?
いえいえ、違います。遊びながら炎との距離感を学んでいるのです。マシュマロを溶かすなら、どのくらいまで近づけばよいのか。はじける花火なら、どのくらい離れなければいけないのか。
そして、花火の色が変わるのも、今はわからないかもしれませんが、いつか学習する炎色反応の予習なのです。

川遊びもカレーライスづくりも、マシュマロも花火も、全力で楽しみました。
Sくんは明日、別の用事があるのでここまででお母さんがお迎えに来て帰りました。
年少のHくんはお父さんお母さんのテントで寝ましたが、AくんとKくんは子どもたちだけでテントで寝ることができました。それもきっと子どもたちの自信につながることでしょう。
陣中見舞いに駆けつけてくれた常連Mさんのお父さんも加わって、大人トークもしました。

2日目の朝は釣りから始まりました。

時間は朝まづめ。魚が釣れやすいといわれる時間帯です。

あれ?
竿を上げたら、魚が釣れていました。
Aくん「釣れた!」

川の水が澄んでいて、川底がよく見えるのに、いつのまにか魚が針に掛かっています。

お父さん「どれ。小さいミミズだね。これ、なかなか難しいよ。」
エサ付けは、子どもたちには難しかったので、大人がサポートしました。

年少児のHくんも魚が釣れました!すごいじゃん。よかったね!

1時間半で20匹の魚が釣れました。

さあ、朝ごはんの準備です。

朝食はバターロールパンとウインナー、野菜スープ、ゆでたまご。そして、予定にはありませんでしたが、ヨシノボリとサワガニの唐揚げです。

たった今、釣ったばかりのヨシノボリに唐揚げ粉をまぶして、油で揚げました。


きのう捕まえたサワガニにも、唐揚げ粉をまぶして、油で揚げました。

残酷ですか?
私はそうは思いません。
人間は、他の生き物の命をもらわなければ生きていけません。豚や牛、鶏の肉を食べます。お寿司に載ったお魚も食べます。その生き物を殺す瞬間を見てはいないかもしれませんが、それは、誰かが殺してくれたのです。捕まえた生き物の命をいただく。しかも、それを味わっておいしくいただく。とても大切なことだと思うのです。

Aくん「ねぇ、これ(ヨシノボリ)、食べていいの?」
松浦「いいよぉ」
Aくん「・・・・・・うまい!」
お父さん「サワガニはかっぱえびせんみたいな味がする!」

さあ、朝食の準備ができました。

年長のAくんが、年少のHくんにおはしの持ち方を教えてあげています。
Aくん「ほら。中指をおはしのまん中におくんだよ」
そうやって、ちょっと年上の子から、年下の子に情報が伝えられて成長していくのです。


さあ、2日目の11時。キャンプ体験教室のおしまいです。
立派に1泊2日のキャンプ体験をやり終えました。
さあ、これでIさん、Sさん、テント購入の検討に入りますか?(笑)
このキャンプ体験教室で、子どもたちが何を学んだのか?それはわかりません。でも、この体験が楽しかったこととして記憶され、自分たちの力でやりとげられるという自信につながってくれたらいいな、と思います。
子どもたちに豊かな体験を。
3連休の前半2日か、夏休み・冬休み・春休みの長期休みにキャンプ体験教室を実施しています。みなさん、ふるってご参加ください!
7月は次週7月22日(土)-23日(日)にもキャンプ体験教室を開催します。ところが、五和小学校の終業式が7月25日(火)で、まだ夏休みに入っていないためか申込みが少なくて、まだ募集中です。いかがですか?(汗)
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