10月7日(土)-8日(日)は、各地で神社のお祭りが開催されていたりスポ少の試合が組まれていたりしたせいか、キャンプ体験教室の参加者が子ども4人とスタッフ1人(私)という少人数開催でした。参加を予定されていたご家族が、お子さんの発熱で断念されたのも残念でした。
でも、それでもいいのです。たとえ参加申込みが1人でも、キャンプ体験教室は開催します。そこには必ず学びがあるからです!
14時。時間通りに参加者が集まりました。
さあ、子どもたちの力でテントを立てます。人数が少ないので小型のテント一つでしたから15分ほどで完成しました。
9月は気温30℃超えの日が続いて、この暑さはいつまで続くのかと心配していましたが、10月に入ってようやく最高気温が27℃くらいに落ち着いてきました。
肌寒さを感じるくらいでしたが、子どもたちは元気いっぱい!川の中に入ってジャブジャブ遊んだり、魚釣りに挑戦したりしました。
この日、静岡市から童子沢親水公園にバーベキューをしに来ていた5歳と3歳のお子さんが釣りに挑戦していたので、釣れた魚を見せてあげたり竿を貸してあげたりしました。
こんな学びのシェアも素敵です。
16時30分。さあ、夕飯作り開始です。カレー用の野菜を洗い、お米をとぎます。
火を着ける人と野菜を切る人。少人数だから全員が何かしらの役割があります。
みんな包丁に慣れてはいませんでしたが、「ねぇ、指先危ないよ!指はこうやって丸めるんだよ!」と教え合いながら頑張っています。
子ども「ねぇ、ニンジンってどんな形に切るの?」
私「どんな形でもいいよ」
子ども「お家のニンジン、どんな形だっけ?」
いつもは家族がやってくれるから、カレーの中のニンジンの形なんか気にしていません。キャンプ体験教室をきっかけに、そういうことにも気づきます。
さぁ、飯盒とカレーを火にかけたので、今度は釣ったハゼを調理します。油で素揚げにしますよ。
この日は、小6のKくんが15匹を釣り上げました。なかなかの大漁ですが、5人で分けたら一人3匹。小さなハゼですから、味見程度です。それでも命を頂く体験として大切だと思います。
さあ、カレーではできました。ご飯はどうかな?上手に炊けているようです!
17時30分。辺りは薄暗くなってきました。調理開始から1時間程で夕飯ができました!
カレーライス、サラダ、ハゼの素揚げ。
「魚にマヨネーズかけるとうまいよ!」
「旨塩ドレッシングもおいしいよ」
「この魚さぁ、川の味がする」
「え?川の味?」
「そう。さっき川で遊んだ時のにおいっていうか」
「カレーもうまっ!」
カレーもおいしくできました。ご飯はおこげもないくらいピッタリのタイミングでした。
「なんかさ、外で食べるご飯っておいしいね!」
”食べる”という行為がちょっと特別なものになる経験が提供できて嬉しいです。
夕飯が終ったら、みんなで食器洗い。面倒くさい?いえいえ。自分のものは自分で洗う。基本です!
食事の後はマシュマロタイム。今回は全員焼きマシュマロ経験者。それぞれの焼き具合で楽しみました。
最後のプログラムは花火。
「私、花火怖いから、やりたくない!」
「いいよ。見てな」
強制はしません。怖いからやりたくないという気持ちがいつか、怖いけどやってみたいという気持ちに変わるかもしれないと思いながら、機会を提供します。
キャンプ体験教室の1日目のプログラムは以上です。あとは子どもたちの自由時間。
この日はテントの中でお菓子パーティーでした!
21時頃。
「テントの中が暑い!」と言って出てきた子どもたち。
今度は焚き火が始まりました。薪は明日の朝使うので、落ちている枝や葉っぱを拾ってきて火を大きくします。
「外は寒い!」
「夜の森って、なんか映える!」
「あ、星が出てる!」
普段の生活とは違う環境で、自然を感じることができました。
2日目の朝6時30分。子どもたちが起きて活動を始めました。
昨夜仲良くなった隣でキャンプをしている女の子も一緒に遊びます。
朝食の準備開始。
キュウリを切っています。
スープ用のニンジンをなるべく薄く切っています。
玉ねぎもなるべく薄く。昨日のカレー作りを経て、包丁の扱いも自信がついてきたようです。
ウインナーをフライパンで炒めて、もうすぐ朝食ができあがります。
さあ、できました。バターロールパン、ゆで卵、ウインナー、野菜たっぷりコンソメスープ、サラダ。
「うまい!」
「なんかさ、スープが暖まる!」
10月の朝は15℃くらい。長袖でも肌寒く、スープの温かみがありがたく感じます。
ロールパンに切れ込みを入れて映え狙いの写真を撮ってみました。おいしそうでしょ!
食事の後は自由時間。
隣の女の子たちとシャボン玉遊びをしたり川遊びをしたり。
6年生のKくんが釣りのエサにするミミズを探していたら、
「何だこれ?見たことないクモ。これ、新種だったらすごい」
そこでグーグルで調べてみたところ、
「ザトウムシ。クモではなく、ダニの仲間」ということがわかりました。
「ホントだ。ダニに長い足をつけたみたい」
こういう体験があると知識が身に付きやすくなります。
ミミズが見つかって釣りをします。
小さな沢でサワガニを捕まえます。
午前10時。辺りが薄暗くなってきたので、雨が降り出す前に片付けます。
ちょうど片付け終った10時30分頃に小雨が降り出しました。
ちょっと屋根のあるベンチの下に荷物を集めて、もう一度火をおこします。
サワガニの唐揚げです。
「うまい!」
ちょうどお迎えに来てくれたお母さんにも食べてもらいました。
「おいしい!」
子どもたちにとっては、自分たちが捕まえて調理したものを家族に喜んでもらえるのも嬉しい経験です。
今回も学びの多いキャンプ体験教室になりました。
秋の川で思い切り遊び、自分たちでご飯を炊いてカレーを作り、夜の寒さと焚き火の暖かさを感じました。
今回は自分たちよりも小さな子たちとの交流もありました。
このキャンプ体験教室で子どもたちが何を学んだのか、それはわかりません。
でも、この挑戦が自信になって、他のことにも挑戦してみようという気持ちになってくれたら嬉しいです。
キャンプには、子どもたちに体験して欲しいことがたくさん詰まっています。これから寒くなっていきますが、寒い屋外でも活動すると案外平気だということがわかります。寒い中でキャンプをすると、たいがいのことは乗り越えられるという自信がつくでしょう。
次回は11/3(金祝)-4(土)に開催します。ふるってご参加ください!
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