2025年1月11日(土)-12(日)にひだまりキャンプ体験教室を開催しました。
今回は小学生7人、大人1人、私(松浦)の計9人で行いました。
真冬のキャンプとは言っても温暖な静岡県ですから、日中は10℃くらいまで気温が上がって暖かさも感じます。夜は0℃くらいまで気温が下りますが、焚き火と毛布、そして湯たんぽで一晩過ごすことができます。
13:45。まだ全員揃ってはいませんが、早めに到着した常連組さんにはテントを張り始めてもらいます。こちらは同じ学校の6年生2人組。Yくんが持参したテントで一緒に寝る予定です。Rくんは半袖とハーフパンツ(笑)
こちらも常連のMotoさんファミリー。お父さんは座って見守り、Aちゃんが1人でテントを組み立てるミッションです。
14:00.そうこうしている内に、参加者が全員揃いました。こちらも子どもたちだけでテントを組み立てます。
さぁ、テトンが立ち上がったら、マットを敷いて寝袋を広げます。
今回は冬のキャンプだけあって常連さんがほとんどでしたが、小学2年生のHくんはこれが人生初キャンプ。しかし、自ら何をするべきか気付いて積極的に動いています。
テントと寝床の準備ができたら自由時間。さっそく川遊び開始です。
Hくんは水生昆虫の観察ケースを持参。さっそく大きな昆虫を捕まえました。
これは何の虫かな?
15:40。日が陰り始め、寒く感じるようになってきました。薪に火を着けましょう。公園に落ちている松や杉の葉を拾い集めてきて、着火剤無しで薪に火を着けました。焚き火をやったことがない人は分からないかもしれませんが、薪に火を着けるのってなかなか難しいんです。でも、この子たちは常連さんで、簡単にやってしまいます。
16:00。夕飯にはちょっと早いですが、暗くなる前に準備を始めましょう。
ひだまりキャンプ体験教室の夕飯は定番のカレーライス。カレーライスは料理の入門に最適だと思うのです。ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジンの種類の違う野菜の皮をむき、切り方が乱雑でもOKで、お味噌入れれば豚汁にもなるし。そして、飯盒でごはんが炊けるようになったら、災害の時でも役に立ちます。子どもたちみんなで力を合わせてカレーを作り、ごはんを炊きます。
常連組の中に交じっても、初めてキャンプのHくんは積極的に動いて夕飯を作っています。
17:00。手際よく、まだ辺りが明るい内にカレーライスが完成しました!
6年生の2人組も出来上がりました。お味は?
『うまーい!!』
「やっぱさ、自然の中で食べるごはんって最高だよね!」
さぁ、こちらは?
『うまーい!!』
とても上手にできたそうです。
時刻は17:12。わずかの間に、辺りは暗くなり始めました。
Motoさんファミリーはメスティンで炊いたごはんに、カップスープ、そして牛カルビを網焼きしています!
他の子どもたちから「お肉いいなぁ!」とうらやましがられていましたが、「我が家も久しぶりの牛肉だから、ちょっと許してよ!」なんて話ながら楽しい夕飯の時間を過ごしました。
キャンプ初参加のHくんのお家からお心遣いのお餅をいただいたので、カレーの後に炭火で焼きました。
こんがり美味しく焼けて、みんなお腹いっぱいになりました!ありがとうございます。
食事の後はマシュマロタイム。ボランティアのYuzoさんからマシュマロだけでなくビスケットもいただいたので、挟んでスモアに!こちらも楽しいデザートタイムでした。
18:45。時刻はそんなに遅くありませんが、辺りは真っ暗。花火タイムです。
「え?冬でも花火するの?」
「冬でもしていいさ」
花火というと「夏」というイメージがありますが、冬の花火だって楽しいですね!
ただし、空気が乾燥していますし、枯れ葉などが多いですから、火の管理はしっかりね。
19:15。花火が終わったら、後は自由時間。公園に落ちている松や杉の葉を大量に投入して、炎を大きくして喜んでいます。
20:00。
「ねぇねぇ、夜の探検に行こう!」
1年生のSくんの呼びかけで、懐中電灯を持って林道へ。小望月(満月の前夜の月)が輝いて、辺りは明るいくらいです。
「ねぇ、みんなライトを消してみようよ」
『明るい!すげぇー!」
そんな発見が素敵です。
21:00。小一時間ほど探検をして、再びキャンプサイトに戻ってきました。湯たんぽのお湯を沸かしながらの焚き火タイム。
「昼間捕まえた虫は何だろ?」
Hくんは持参した生き物図鑑を開きます。
「ヤゴじゃない?トンボの幼虫。」
「違うよ。ヤゴじゃないよ。ほら、口の形が違うんだよ」
これまた素敵ですね。
2025年1月12日(日)7:30。キャンプ2日目の朝です。
3年生のKくん、2年生のHくん、1年生のSくんとMotoさんファミリーは23時くらいまでには寝たのですが、6年生のYくんとRくん、3年生のSくんの3人は明け方の5時まで起きていました。
松や杉の葉を集めて暖をとったり、テントの中でおしゃべりしたりして。
私(松浦)は0時くらいに「私はテントの中にいるから、困ったことがあったら声をかけなよ」と寝袋に入りました。テントの中から外の3人の話し声を聞きながらウトウトと体を休めていました。
朝5時くらいにYくんが寝袋に包まって寝始めたので、私は自分のテントから出て、まだ起きていた2人に「君たちも寝なよ」と促しました。
2人は「はぁい」と寝袋に入ったので、私はそこから火を熾してお湯を沸かし、湯たんぽを作り直して3人の寝袋に入れてあげました。
私はキャンプ体験教室では、ほとんど手を出しませんが、低体温で体調を崩してもかわいそうでしたので、このくらいはしてあげました。
私は子どもたちの「朝まで起きていよう」も止めたりしません。やってみたらいいと思っています。夜通し起きていた時の寒さ、翌朝の眠たさ、帰ってからの疲れ、それらを経験してみたらいいと思うのです。
「また虫を探そう!」
起きたらすぐに遊び出す子どもたち。尊敬します。
9:10。全員が起きたので、朝食を作り始めます。ひだまりキャンプ体験教室の朝食の定番はロールパン、野菜たっぷりチキンスープ、ゆで玉子、ウインナー、サラダです。朝食作りはスープ作りがメインです。
9:40。手際よく30分ほどて朝食ができました。
昨日の夕飯は6年生2人チームとそれ以外の4人チームの2組別々に作ったのですが、夜の内に仲良くなって「ねぇ、明日の朝はみんな一緒に作ろう!」ということで、テーブルを付けて6人の食卓です。
パンとウインナーは自分で焼いて、ゆで玉子の殻も自分でむいて。Rくんは相変わらず半袖ハーパンで!
「ウインナーうま!」
「パンおいしい!」
「スープうめぇ!」
子どもたちの朝食の様子を見ていると、私の方が嬉しくなります。
10:10。朝食が終わりました。食器を洗い、テントをたたみ、自分の荷物をまとめます。
常連チームは片付けも手早く終わったので川遊び。
大きな石を3個積んで、離れたところから石を投げて当てようとしています。
「静岡県の子はボールを投げる能力が低い」と小学校の新体力テストで毎年問題になるのですが、私は子どもを外遊びに連れ出せはいいと思っています。
11:00。保護者の方が迎えに来て、ひだまりキャンプ体験教室は終了です。
今回のキャンプで子どもたちが何を学んだのか?それはわかりません。
でも、
◎寒い冬だって焚き火と毛布と湯たんぽがあれば一晩を過ごすことができること。
◎凛とした自然の中で食べるカレーライスは何故かいつもより美味しく感じること。
◎澄んだ空気に降り注ぐ月の光がとても美しいこと。
◎夜の焚き火を囲んでする会話がとても楽しいこと。
◎冷たい朝に飲むスープの温かさが染みること。
◎キャンプ体験教室で出会う違う学校の子と仲良くなって「またここで会おうね」とする約束が嬉しいこと。
そんなことを感じてくれたらいいなと思います。
皆さんもキャンプ体験教室に参加しませんか?ひだまりキャンプ体験教室は3連休の前半2日と夏休み、冬休み、春休み、GWに開催しています。大人のボランティア参加も大歓迎です!
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