2021年11月22日(月)、みらい&アカデミーさんとの体験会「島田市の魅力が詰まったご当地グルメを開発しよう!」の4回目が開催されました。
第1回は「島田市にはどんな魅力があるか?」、第2回は「どんなご当地グルメを開発する?」、第3回は「ご当地グルメの開発状況を発表しよう」で、最終回の今回は「ご当地グルメを全国にアピールしよう」でした。
それぞれが開発したご当地グルメをアピールするポスターや動画を持ち寄りました。
6年生のHさんは「抹茶パウンドケーキ」
それぞれの素材をパズルのように組み合わせたポスターを作りました。
5年生のKさんは「抹茶タルト」
「島田はお茶の町」というメッセージを前面に押し出し、島田市ならではの抹茶タルトをアピールしました。
3年のAさんは「お茶クッキーマカロン」
苦味と甘味のちょうど良さをアピールしました。動画も15秒にこだわりました!
5年生のTさんは「抹茶チーズケーキ」
和風なので、文字を筆で書きました。できたチーズケーキを写真にとって、はみ出るくらいアップにしました。
6年のYさんは「ホット抹茶ラテ」
強調したいところに色をつけたり、四角く囲んだりしました。カテキンを強調しました。
4年のYさんは「抹茶味ポップコーン」
作ったお菓子の本物をのせて写真をとってポスターにしました。ポップコーンくんのキャラクターもかきました。
1年のTさんは「抹茶キャラメルポップコーン」
文字をお茶のイメージの緑にしました。「ちょっとしぶい」ということも、正直に書きました。
5年のAさんは「抹茶マカロン」
いったお茶の香りがいいことを強調しました。どんなつくりになっているか、くわしく説明しました。
2年のHさんは「お茶ーハン」
名前をお茶ーハンにしました。チャーハンの色をきれいにぬることができました。
みんながご当地グルメのPRポスターや動画を作成しました!
学習のまとめ
最後はみらい&アカデミーの代表のNittaさんと、この体験会を通してのまとめをしました。
Nittaさん「皆さんに体験してもらった『ご当地グルメを開発する』というようなことは、大人になって仕事をするようになると、よくあります。
何かの課題に対して、どうしたらよいか自分で考えて、そのアイディアを他の人に分かってもらえるように提案するということは、とても大切なことです。
今回、皆さんは島田市の魅力をアピールするためのご当地グルメを考えて、それを他の人に分かってもらうためのポスターを作りました。その時のこだわりや強調したことをみんながしっかりと発表できたことが素晴らしかったです!」
どんな大人になりたいですか?
Nittaさん「最後に、皆さんに聞いてみたいことがあります。皆さんはどんな大人になりたいですか?難しい質問かもしれないけど、なんとなくでもいいから、考えていることがあったら教えて欲しいです。」
3年Aさん「私は、お料理ができる人になりたいです。訳は、みんなで楽しく食事ができる場所をつくりたいからです」
中学1年Iさん「ぼくは、将来、先生になりたいと思っています。先生になれば、たくさんの人との出会いがあると思うからです」
6年Yさん「ぼくは、頑張る人になりたいと思っています。なぜかというと、頑張っていれば他の人から信頼されるからです」
5年Tさん「ぼくは、難しいことでも、乗り越えていける人になりたいです」
6年Hさん「ぼくは、コンビニの仕事なら、何でもこなせる人になりたいです。何でもこなせれば、どんな仕事でも任せてもらえると思うからです」
4年Yさん「私はプロのダンサーになりたいです。はとこのダンスを見て、私もやってみたいと思って始めたけれど、6年間続けているので、これを続けていきたいです」
5年Kさん「私は、将来、みんなの役に立てるような仕事につきたいです。例えば、研究者のような仕事です」
5年Aさん「私は、今回のプロジェクトを生かして、島田市の魅力を伝えていける人になりたいです」
2年Tさん「ぼくは、ミニストップの人になりたいです。みんなにいっぱい買ってほしいからです」
2年Hさん「ぼくはかけ算がわかる大人になりたいです。ぼくは計算がきらいだけど、かけ算ができれば九九カードを見なくて言えるようになるからです」
3年Aさん「さっき言った他に、もう一つ思いついたんだけど、私は病院の人になりたいです。なぜかというと、世界中のみんなが元気になってほしいからです。病気になっちゃって、怖がっている人の気持ちを和らげてあげたいです」
6年Hさん「ぼくも、もう一つ。今回のこのプロジェクトを生かして、コンビニの新商品開発をしてみたいです」
Nittaさん「素晴らしいですね!もしかしたら言えない人もいるかもしれないと思っていたのですが、全員が『どんな大人になりたいか』を言えて、とってもおどろいています。そして、みんなの言ってくれたことは、どれもとても素晴らしいことだと思います。
皆さんは、きっと、今言ったことを実現することができる人たちだと思っています。
そんな皆さんと、今回、プロジェクトを一緒にやることができて、私はとてもうれしいです。
みなさん、ありがとうございました」
Niwaさん「今回、皆さんと一緒にこのプロジェクトをやることができて、本当にうれしかったです。
皆さんは最初から明るく元気で、自分の意見をみんながちゃんと言えて、本当にすごいと思いました。他の人の意見をしっかり聞いて、困っている人がいたら手助けしてあげる姿も何度も見ました。本当に素晴らしいことだと思いました。
そんな皆さんなら、きっと、素敵な大人になってくれると思います。これからも、ひだまり教室のみんなで仲良く学んでいってほしいと思いました」
松浦「みんなの『こんな大人になりたい』という発表を聞いて、私も感動しました。今言った大人になれるように頑張ってほしいと思いますし、そんな皆さんのお手伝いをしていきたいなと思いました」
オンライン学習に挑戦して
放課後ひだまり教室としては初めてのオンライン学習でした。
みらい&アカデミーさんが、来年度から小学生向けのオンラインスクールを開校するにあたり、プログラムの一部を無料で体験する機会を提供していることをたまたま知って応募したのが始まりでした。
「島田市の魅力について改めて見つめ直す」ということは、小学校の総合的な学習では行われているかもしれませんが、今回は異年齢の子どもたちがそれぞれ感じる魅力が違うことが分かって面白かったです。
ご当地グルメとしてはみんな「お茶」になりましたが、厳密に言うと「粉末茶」と「抹茶」は違い、島田市の「抹茶」の生産量は多くはありません。
そのあたりを子どもたちが理解するには、お茶農家さんや製茶工場の見学をして、そのことについて解説していただく必要があります。小学校の総合的な学習だと、事前にそこまで打合せをして、お茶に関する見学に出掛けます。放課後ひだまり教室では、そこまでてきないかもしれないので、学校でできないことを補うという位置付けが必要かもしれません。
なりたい大人に向けて
子どもたちに「どんな大人になりたいですか?」は、放課後ひだまり教室で面と向かって聞いたことはありませんでした。今回、Nittaさんから質問をしていただき、子どもたちがしっかりとした大人像を持っていることに驚きました。
しかし、それらの大人像は、大人になったら急にできるようになる訳ではありません。
「お料理をする人」も「頑張る人」も「人のためになる研究者」も、子どもである今からそれをやればよいのです。
子どもだってお料理はできます。子どもだって頑張って生きることはできます。子どもだって人のためになる研究はできます。
自分の好きを磨く
私が学校の教員を辞めた理由の一つに「まずは(学校の)勉強」は変えたいということがあります。
家に帰ったら「まずは宿題」「何かやりたいことがあっても、受験が終わるまではがまん」ではなくて良いと思うのです。
まずは「好きを磨く」
あるいは「磨きたい好きを探す」
このことから始めれば、その好きを磨いていく中で、学校の学習やほかの知識も身に付いていくと思うのです。
自由研究や地域型クラブ
「好きを磨く」ための取り組みとして、放課後ひだまり教室の「自由研究」やクラブSOJIの「地域型クラブ活動」を提案しています。まだまだ良い流れができていませんが、これらを「好きを磨く」取り組みに育てていきたいです。
みらい&アカデミーさんへの感謝
今回、メンター(司会者)を務めてくださったNiwaさんは、常ににこやかに子どもたちに問い掛け、共感的な感想を伝えてくださいました。代表のNittaさんは、常に活動の意図や目標を子どもたちに明示してくださいました。そのおかげで、子どもたちは自分たちの意見を、自信を持ってのびのびと発言することができました。
また、違う地域に住む大人が、子どもたちと向き合い、社会や未来について示してくれて、しっかりと受けとめてくれたということは、何よりも素敵な経験になりました。
ご家庭への感謝
今回のプログラムは家庭でご当地グルメを作ったり、ポスターや動画を作成したりと、ご家庭に協力をしていただくプログラムでした。ご家庭で子どもと話し合っていただくことに価値があるのですが、そうは言っても、日々のお忙しい中で大変だったことと思います。多大なご協力に感謝いたします。
今後も、このような取り組みを放課後ひだまり教室に取り入れていきたいと思います!
長文になりましたが、お読みいただきありがとうございます。
「みらい&アカデミーさんとのプログラム体験会 最終回」への1件のフィードバック