金谷(かなや)手打ちそばの会のそば名人さんを講師にお迎えして、そば打ち体験教室が開催されました。

私達の生活はとても便利になっていて、すぐにできあがったおそばを食べることができますが、そばを作る過程を体験することで、食べ物に対する考え方が変わるのではないかと思っています。

講師の方が用意してくださった小麦粉:そば粉=2:8の「二八(にはち)そば」に挑戦です。

粉の重さに対して46%の水を加えます。ただし、水の5%程は残しておいて、最後の微調整(びちょうせい)に使います。

と、いきなり算数用語がたくさん出てきます!

粉の中央にくぼみを作って水を入れたら、素早く手でかきまぜる「水まわし」です。この工程がそばの成功・失敗を左右する重要な作業です。

水を含んだそば粉が耳たぶくらいの柔らかさになったら、まとめてこねます。ここでしっかりこねると、コシのあるおそばになるそうです。

のし棒でそばを伸ばします。まずは丸く丸く。

そして、「つの出し」という工程を()て四角く四角く。

「切り」の工程。大きな包丁の持ち方と、駒板(こまいた)への手の置き方を名人さんから教えていただきます。

隣ではご近所の方のそば打ち体験も始まりました!

お姉ちゃんがおそばを作っている間、弟くんはそばの会の方に遊んでもらっています。

さぁ、おそばが切れました!とても上手に切れました。

大きなお鍋でゆでてもらいます。ゆで時間は約1分。

ゆで上がったおそばは水で洗って、氷水でしめます。

さぁ!おそばの完成です。

自分たちで作ったおそばです。この表情から満足感が伝わってきます。

そして味は…

おいしい!

今回は、約2時間かかっておそばが完成しました。もちろん手打ちそばの会の皆さんは20分程でできてしまいますが、そうなるまでには熟練(じゅくれん)が必要です。

それでも、教えてもらいながら自分たちで作ったおそばは格別だったことでしょう。

今回は都合が合わずに体験に参加できなかったご家族も、「せめて」とおそばを食べに来てくれました。

このそば打ち体験教室は、おそばの作り方を教えるだけが目的ではありません。この体験会には、たくさんの思いが詰まって開催されていることが伝わって欲しいのです。

金谷手打ちそばの会の方が4名も都合をつけて講師に来てくださいました。

ご用意してくださったそば粉は、今年採れたばかりの新そば粉だそうです。

また、かりん作業所のHaradaさんも、ご近所の方もそば打ち体験を一緒にやりました。

みんなの居場所作りを目指しているひだまりカフェだからこそ実現できた「(ゆい/けつ/むすび)」なのです。

この当たり前ではないことが、ここで行われていることが伝わって欲しいです。

そして、この当たり前でない機会をどんどん作り出していきたいと思います。

この事業はふじのくに未来財団「静岡トヨタ自動車㈱ハイブリッド基金」のご支援を受けて開催しました。

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