2024年5月3日(金)〜5日(日)、藤枝のオルタナティブスクールみんなのミライ楽校さんの敷地をお借りしてキャンプ体験教室を開催しました。
今回は
①5/3-4の1泊2日
②5/4-5の1泊2日
③5/3-4-5の2泊3日 の参加が選べます。
常連さんから「今年のゴールデンウィークはキャンプ教室ありますか?」のお問合せに「5/3~5で開催しますよ!」と返事してホームページにアップしたところ、あっという間に予約で埋まってしまって、facebookやInstagramなどで情報を拡散する前に締め切ってしまいました。
その結果、
1泊2日参加の子ども20人、2泊3日参加の子ども3人、宿泊はできないけれど日帰り参加の子ども4人。
家族で1泊2日の参加2組。大人で一泊参加2人。大人の日帰り参加7人。
でした。
せっかくお問合せいただいたのに、お断りしてしまった皆様、申し訳ありませんでした。
5/3(金)14:30参加者の自己紹介をして、まずはテントを立て始めます。
大人もやりたい気持ちをぐっと抑えて、子どもたちのサポートに徹してくださいます。
15:30。1時間ほどかかってテントが完成しました。
16時。お待ちかねの川遊びです。タモや釣り竿なと、思い思いに準備してきたもので遊びます。
「あ、何かいた!」
「ドジョウだ!」
「魚釣りしてみよう!」
「釣れるかな?」
「あ、釣れた!」
「ヨシノボリだ!」
17時。川遊びをやめて、ミライ楽校に戻ってきたら、なんと!ご近所の方が「あんたら、いつも頑張っているから」とイチゴを100個以上もくださいました。
藤枝みんなのミライ楽校さんがキャンプをしていると勘違いされたのかもしれませんが、ありかたくいただいて、参加者で分けさせていただきました。
藤枝みんなのミライ楽校さんが地域の方々に応援されていることがよく伝わってきました。素晴らしいことです!
さぁ、夕飯作り開始です。
と、ここで問題発生!
私「4〜6人で3グループに分かれてご飯を作ってね」と指示したのですが、仲良し同士でグループを作った結果、保育園児が2人だけというグループができてしまいました。
そこで、
私「ねぇ、みんな。このチームは幼稚園児2人なんだけど、これで大丈夫かなぁ?ちょっとみんなで考えて!」
と言って、しばらく待ってみました。そうしたら、
「私が手伝いましょうか?」と4年生のYさんが申し出てくれました。Yさんは家族参加で家族で用意してきた食事を作るのですが、こちらに協力してくれるというのです。
私が思い描いていた展開とは違いましたが、『困っているなら手伝おう』というYさんの気持ちを受取ることにしました。その後、男の子も数名「手伝うよ」と名乗り出てくれました。
さあ、調理開始です。
私「お米を”研ぐ”って知ってる?」
「うん、知ってる。やったことある!」
さすがです!
子どもたちが手分けをして、カレーの材料を切ります。
煙が目や喉にしみるから、ゴーグルとタオルで防いでいます。
18:40。夕飯のカレーライスが完成しました!
自分たちで作ったカレーライスはとっても美味しいです!
19:20。カレーの後はマシュマロタイム。マシュマロを炭火であぶって、トロトロにして食べます。
19:40。花火タイム。楽しみながら、炎との付き合い方を学んでいます。
20:00。予定していた1日目のプログラムは全て終了しました。後は自由時間です。寝るもよし、焚き火をするもよし、テントの中でおしゃべりをするもよし。
思い思いに時間を過ごして、23時頃にはどのテントも静かになりました。
2日目〔5/4(土)〕
5/4(土)、2日目の朝。5時頃からテントの中で話し声がしてきましたが、5:30頃にテントから出てきました。
寒いので焚き火をするそうです。
朝の5:30からサッカーを始めた子もいました。これも体が温まりますね。
こちらはAくんの今回の挑戦。登呂遺跡博物館で体験した火起こしをやってみるそうです。
お父さんが自作してくれた火起こし棒で自宅では3回、火起こしに成功したそうです。
何人かで挑戦しましたが、この日は残念ながら火がつきませんでした。
7:15。朝食作り開始です。ひだまりキャンプ体験教室の朝食の定番はロールパン、ベーコンスープ、ウィンナー、ゆでたまご、野菜サラダ。
家族参加のSさんファミリーは、ホットサンドに挑戦するそうです。
お父さんが焼きそばを作ってくれています。火の扱いも慣れてきたかな?
子どもたちは隙間時間があったら、すぐに探検に出掛けます。まだ、朝食は完成していませんが、私は放っておきます。これで焦げたりしてくれた方が学びが多いからです。
8:20。朝食が無事に完成しました。失敗もなく、美味しい朝食です。もうこの時間から日差しが暑いです。
朝食が済んだら、先に片付けです。寝袋を干して、テントをたたんで、帰れる準備を先にしておきます。
9:00。片付けも済んで、後はお迎えまで自由時間です。子どもたちはみんな川遊びにいきます。
ご覧ください。この美しい景色。そして、川のせせらぎや鳥の鳴き声が聴こえます。
これが子どもたちの原風景として記憶に刻まれることがとても尊いことだと思うのです。
川で生き物を探したり、
石投げをしたり。
地域の人が「昔は川に潜って、魚をモリで突いたものさ」とおっしゃっていました。
今は川が浅くなってしまったり、段差で魚が遡上できなくなったりして、大きな魚は望めませんが、小さなヨシノボリやドショウ、手長川エビなどを見つけることができました。
11:00。5/3-4の1泊2日で参加の人たちはこれで終了です。
みんな「川遊びが楽しかった!」「料理したのが楽しかった!」「花火が楽しかった!」「サッカーしたのが楽しかった!」「テントで寝たのが楽しかった!」「全部が楽しかった!」とくちぐ口々に感想を言ってくれました。
今、この瞬間を楽しく豊かに生きる!
これが楽しかった思い出として心に刻まれ、「またキャンプをしたい!」「また料理をしたい!」「また川遊びをしたい!」「また花火をしたい!」「また友達と遊びたい!」と思ってくれたら、それが『豊かで幸せな人生』なのではないかと思います。
キャンプをやることで、何かのスキルが身に付いて将来に役立つということはあるかと思いますが、私はそれ以上に『今、この瞬間』を楽しく豊かに生きることが大切だと考えています。
さぁ、2泊3日にエントリーした3人は昼食作りです。
私が「昼食はラーメン」と言ったら、
「え?マジ!やったー!」
と、大喜び。
私「いやいや。袋のインスタント麺だからね」
「それでもいい!俺、ラーメン大好き!」とのことで、大きな鍋にお湯を沸かして、袋の乾麺を投入です。
麺が柔らかくほぐれたら、粉末スープを入れてほぼ完成。後は出来合いのチャーシュー、煮玉子、メンマとネギを載せるだけ。超簡単ラーメンの完成です。
まだ帰らずに残っていた子たちからは、
「ラーメンいいなぁ!」
「ずるい!俺も次は2泊する!」
とうらやましがられました。
5/4-5の参加者が来るのは14時。それまではまた川に行くそうで、3度目の川遊びです。
この時に、何度もひだまり教室にボランティアに来てくれているRyuseiさんが手伝いに駆けつけてくれました!
藤枝駅からはコミュニティバスを使って、はるばる滋賀県から!
ひだまりキャンプ体験教室はスタッフが少ないので、本当に助かります!
5/4-5の参加者到着
5/4(土)、14時。新たな参加者が集まってきました。
まずはテント立てから。
こちらは3年生と4年生の女の子がキャンプ初挑戦です。
さぁ、同じ場所に、新たなキャンプ村ができました。
で、川遊びへ。
2泊の子たちは4度目の川遊びですが、それでもメンバーが変われば遊びも変わって、子どもたちは楽しそうに遊んでいました。
5/4からは3歳の妹ちゃんがキャンプ初挑戦です。お母さんは大丈夫かとだいぶ心配していましたが、本人はやる気満々!お料理も積極的に参加しています。それをお兄ちゃんたちや他の参加者さんたちが優しくフォローしています。私は何もする必要がないくらいに…💦
こちらは二人で食事作り。豚汁ですが、じゃがいもを余らせて、フライドポテトに挑戦です。
「へぇ〜、フライドポテトってこうやって作ってたんだ!」
「お料理を最初から最後まで自分で作ったのって初めてかも!」
家族参加のKさんファミリーも飯盒でのご飯炊きに成功したようです。
飯盒ご飯の完成の見極めは『におい』だと思っています。時々、飯盒を火から下ろして、湯気のにおいを嗅いでみてください。
「ちょっと焦げたにおいがする」のが、ご飯完成の目安です。
Kさんファミリーは薪でご飯を炊き、カセットガスコンロでカレーを作りました。とても美味しくできたそうです!
この日もマシュマロをあぶって食べ、花火をして遊びました。
19:30に3歳のRちゃんを寝かしつけに行ったお兄ちゃん二人は、一緒に寝ちゃって2日目の花火には参加できませんでした💦
お母さんはちゃんとテントで寝られるか心配でLINEを送ってくれましたが、大丈夫でした!
女の子の一人が寂しくなってしまって「帰りたい」というので、もう一人も「帰りたくないけど一人じゃ怖い」ということで、途中でお迎えに来てもらいました。
子どもたちのことですから、時々そういうことがあります。ご家族の方も、もしもの時にお迎えに来られる体制のご用意をお願いします!
3日目〔5/5(日)〕
5/5(日)5:30。子どもたちがテントから出てきました。朝は寒いからすぐに火を起こします。
3歳のRちゃんも、無事に夜を超えることができました。
と、ここで、昨夜やれなかったおやつパーティーが始まりました。焚き火を前にしておやつを分け合う。これも素敵なコミュニケーションですね。
3歳のRちゃんも加わってのサッカー。年齢を超えてみんなで楽しみ合うのも素敵です。
7:30。朝食作りが始まりました。Rちゃんが意欲的にやりたがるので、年上の子が手を添えてサポートしてあげています。
と、この時、Rちゃんが包丁で爪を切ってしまいました。少し血が出ています。
「あぁ〜ん💦」とRちゃんは泣きかけましたが、その後はグッと泣き声を上げるのを堪えました。
絆創膏を貼って、「さぁ、気を付けてやるんだよ」と言ったら、コクンとうなずいて、また調理の続きをし始めました。
8:30。朝食が完成しました。Rちゃんはパンもウィンナーもお野菜もたくさん食べました。
Kさんファミリーも朝食です。お父さんは豆をひいてコーヒーをドリップして淹れていました!お金とかではない、贅沢な時間ではないでしょうか。
スマホの充電が…
モバイルバッテリーなども持って行っているのですが、ここでスマホのバッテリーが切れて、車のソケットで充電しなければならなくなったため、この後の写真がありません💦
この後は片付けをして、川遊びをして終了しました。
川遊びでは、みんなが怖がって行くことができなかった堰堤の下に6年生のYくんが飛び下りることに成功しました。
戻ってくる時に脇腹を擦りむくというトラブルはありましたが、「行けるか、行けないか?」「行けたとして、戻ってこられるのか?」そういう葛藤を乗り越えての挑戦でした。
大人が「危ないからやめなさい」と禁止してしまうことは簡単ですが、その葛藤を見守ることも大切だと考えています。
キャンプ体験教室の全日程が終了
5/5(日)11:00。キャンプ体験教室の全日程が終了しました。
今回も、それまでやったことがなかったことにどんどん挑戦する子どもたちの姿をたくさん見ることができました。
かと言って、子どもたちも完璧ではなく(片付けは面倒くさいな…)とちょっとズルをしようとする姿もありました。そこを、「このゴミは誰が片付けるの?」「お皿を洗わないと、明日の朝食の時に困るよ」と声掛けをしてあげると、サッと動いてくれます。
きっと、家では家族の誰かがやってくれていることでも、このキャンプ体験教室では自分でやらなければ、誰もやってはくれません。
そんな体験を経て、自分でちゃんとやらなければならないという自覚と、手助けしてくれている家族への感謝の機会になってくれたらいいなと思います。
このブログは私が捉えたことしか書けませんが、参加者の一人一人にたくさんのドラマがあって、それがその子の学びになったと思います。
Study Like Playing
遊ぶように学べ
これからも、地域で子どもを育む機会を創造していきたいと思います!
花火楽しそうでしたね
大石さん、ありがとうございます花火は遊びながら炎との付き合い方が学べたり、化学反応の原体験になったりと、とても価値の高い活動だと思っています