キャンプ体験教室2401を2024年1月6日(土)-7日(日)に童子沢わっぱざわ親水公園で開催しました。

今回は5年生の仲良し3人組が参加してくれました。

6日(土)の14時。参加者が集まってきました。

今回は参加者のYくんのお宅のテントを使います。

Rくんのお父さんが手を貸そうとすると、

「大人は手を出さないで!」

と言う子どもたち。さぁ、子どもたちの挑戦です。

テントの説明書を見ながら格闘すること約10分。なかなかテントが立ち上がりません。

私「ちょっと手伝ってもいいかな?」

そう声を掛けて、説明書を受取り子どもたちに示します。

私「ほら、先にポールをアーチにしてからテントのフックを掛けるんだよ」

さぁ、テントが立ち上がりました。床に毛布を敷いて、寝袋の中に持参の毛布を入れて準備完了です。

野いちご探しが始まりました。童子沢親水公園の斜面にはたくさん生えています。

Rくんは野いちごを食べたことがありませんでした。

Rくん「ねぇ、これおいしいの?」

ちょっと不安に思いながらも挑戦してみました。

Rくん「普通かな…」

16時。暗くなる前に夕飯の準備を始めます。仲良し3人組で分担しながら野菜を切っています。

私「お米を研いでくれる人?」

Rくん「はい!ぼくやりたい!」

Rくんは慣れない手つきでお米を研いでくれました。

さぁ、火をおこして、準備ができた鍋と飯盒を火にかけました。

さぁ、カレーのルーを入れてかき混ぜます。周りは暗くなってきました。

フランクフルトも焼いて、持参したお餅も焼きました。もう真っ暗です。

17時30分。夕飯の完成です。飯盒で炊いたご飯にカレーを自分でよそいます。

さぁ、自分たちで作ったカレーはどうでしょう?

「うまい!」

「カレーのとろとろ具合もちょうどいい!」

「フランクフルトもうまい!」

大満足の出来栄えです。

18時15分。夕飯の後は焚き火タイム。落ちている杉葉や松葉を集めてきて、火を大きくします。

「葉っぱ入れると火が小さくなるけど、5秒くらいすると一気に燃え上がるよね!」

「葉っぱの水分が飛ぶからじゃない」

火遊びしながら、そんな発見もあります。

19時

Yくん「よし。そろそろ川に行くか。」

Hくん「うん。行こう」

この二人はキャンプ体験教室2311でモクズガニを捕まえた二人です。とは言っても今回は1月。果たして川で何かを捕まえることはできるのでしょうか?

ハーフパンツに着替えて、サンダルを履いて1月の川の水に入っていく子どもたち!

「冷てぇ!」

「あ、いるいる。魚。」

サッ!

Rくんがタモを水に突っ込みました。

「あ、捕れた」

タモの中には3匹の小魚が入っていました。

この後、川の中に入ってひたすら小魚を追いかけること1時間30分。

50匹以上の小魚をタモで捕まえることができました!

川から上がったら、またに火を大きくして足を温めます。

Hくん「え?足がずっごくかゆいんだけど!」

私「冷えた足が温かくなる時、血液が動き出してかゆく感じることがあるんだよ」

これも良い経験かもしれません。

21時。さぁ、体も温まりました。まだ食べていなかったマシュマロです。

火が大き過ぎたので、小さいグリルに火を移してマシュマロをあぶりました。

22時。花火の始まりです。3人でお互いの花火から火を移し合って楽しんでいます。

え?外で寝るの?

23時30分。テントの中でお菓子パーティーを始めたのですが、しばらくして、

「あ!虫がいる!キモい!」

「うわ!どうしよう。虫苦手なんだよ。」

「大人だ!大人を呼ぼう。先生!虫がいます!」

私「自分たちで何とかしな」テントの中に向かって答えました。

「え〜、マジか。無理。絶対無理。」

「ねぇ、どうする?」

「何かに入れて、外に出すか。何か入れるものもらってきて。」

Rくん「先生、何か虫を入れられるものはありませんか?」

私「さっきのマシュマロの入ってた袋は?」

しばらく虫を捕まえようと格闘していたようですが、子どもたちがテントから出て来ました。

「虫がどこかに隠れました。無理です。」

「俺、虫がいるテントの中でなんて寝られねぇから!」

そう言って、また火を強くし始めました。

私「どうするの?」

Yくん「外は寒いから、火を強くします」

私「それはいいけど、どうやって寝るの?」

Yくん「・・・。寝袋持って来て、カートの中で寝ようかな?」

私「え?外で寝るの?」

Rくん「それは無理じゃない?ねぇ、虫は外に出てったかもよ」

Yくん「それはないでしょう。虫がいるテントじゃ寝られないよ」

そうこうするうちに時刻は1時を回ってきました。Hくんは焚き火の近くで椅子に座ったままウトウトし始めました。

そこで私はしかたなく子どもたちのテントに入って、寝袋をめくって虫を探しました。

5分ほどして、小さな虫を見つけました。

私「ほら、虫いたよ。外に出したから、テントの中で寝なよ」

子どもたちはやっとテントの中に戻りました。そして、すぐに眠りに落ちたようでした。

まぁ、私も一瞬は(外で寝させてみてもいいかな)と思ったのですが、さすがに1月では風邪を引きかねないと思って今回は手を貸しました。

ちなみに、この夜の気温は7℃程。静岡の冬とはいえ、少し高めの気温でした。星が良く見えて放射冷却で冷えるかと心配したのですが、あまり冷えませんでした。

7日(日)8時20分。

子どもたちがいつもより遅めに起きてきました。昨夜の就寝が遅かっので無理もありません。火をつけて、暖をとります。

9時。Yくんも起こして、朝食を作り始めます。ここでも3人のチームワークで調理が進みます。

スープのお鍋を火にかけたら、同時進行で毛布と寝袋をしまいます。

10時。朝食です。

私「スープどう?」

『うまい!』

「温まるぅ!」

10時45分。朝食が終わりました。さぁ、大急ぎで片付けです。11時にはお家の人が迎えに来ます。

災害対応力を育てています

2024年1月1日に能登半島で大きな地震がありました。今も余震が続き、行方不明者の捜索が続いています。この静岡もいつ地震があってもおかしくありません。

私はこのキャンプ体験教室を始めた当初から子どもたちの災害対応力を育てたいと思って開催してきました。

キャンプの経験があれば、災害が起こった時に、屋外で生活することができたり、調理をすることができたりします。子どもたちが守られる存在から、誰かを守る存在になれるのではないかと思っているのです。

今の学校教育ではキャンプをやることが難しくなっています。私はどこの地域でも子どもたちがキャンプを経験できるようにできないものかと考えています。

ちなみに、捕まえた小魚はYくんが自宅に持ち帰り、唐揚げにしておいしく食べたそうです。何度がブログに書いていますが、私は魚を捕まえるなら、ちゃんと食べたらいいと思っています。私たちは他の生き物の命をいただかなければ生きていけません。お肉もお魚も誰かが殺してくれて、きれいに切り分けたものを買って食べるのが普通ですが、命をいただくという営みが忘れられてしまわないように、自分で捕まえて自分で食べるという経験は尊いと思うのです。

次回、キャンプ体験教室2402参加者募集

前回、キャンプ体験教室2312のブログ

キャンプ体験教室2401を開催しました!」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です