どうだん原

2021年11月13日(土)。秋のどうだん原&千葉山ハイキングを開催しました!

朝9時に島田市の伊太和里いたわりの湯駐車場に集合。快晴で気温は11℃。少し肌寒いかな?という程度でした。

丁仏参道を行く

歩き始めは杉林の中の丁仏参道ちょうぶつさんどう。日がかげっているので上着を着てちょうど良いくらいでした。

一丁ごとに置かれた観音像

丁仏参道ちょうぶつさんどうとは、かつての智満寺への参道で、西国三十三か所巡りを模して、一丁いっちょう(約100m)ごとに33体の観音像が置かれているのだそうです。

どうだん原到着

30分程でどうだん原に到着です。紅葉スポットだけあって、他のハイキング客もたくさんいました。

真っ赤に色付くドウダンツツジ
スカイペンションどうだん

さらに30分程歩いてスカイペンションどうだんの前に到着しました。

リュックを下ろして、おやつ休憩にしました。

スカイペンションどうだんからの眺望

この日も快晴!島田市、大井川、駿河湾、御前崎、伊豆半島が一望できる絶景です!

だいぶ気温も上がってきました。おそらく18℃ほど。

智満寺の石段

そこからはアスファルト道を下って約20分。智満寺に到着です。

智満寺の急な石段を気を付けながら上ります。

仁王門

石段を上った先には仁王門におうもん。立派な2体の金剛力士像こんごうりきしぞうがあります。作者不詳さくしゃふしょうだそうですが、造りからして、京都の仏師の作であろうと言われています。県の重要文化財に指定されています。

智満寺本堂

いよいよ智満寺の本堂です。この本堂は国の重要文化財ですし、中に祀られている千手観音像も国の重要文化財です。更に倒木した頼朝杉よりともすぎ(十本杉の一つ)から造られた弥勒菩薩像みろくぼさつぞうも素晴らしいです。

本坊では、記念にお守りを購入しました!

千葉山山頂

本堂から更に20分。千葉山の山頂に到着です。

智満寺 奥の院

阿修羅坊大権現あしゅらぼうだいごんげんが祀られている奥の院まで来ました!

大杉

国の天然記念物 十本杉の一つ「大杉」の前で記念撮影。樹齢800〜1200年と言われており、その形も風格がただよっていました。

達磨杉

十本杉は3本が枯れたり倒れたりしたそうで、現存している7本を見て回って来ました!

往復4時間

今回は、往復で4時間ほどかかりましたが、頑張って歩き通しました!

参加したAちゃんが一番心に残ったのは十本杉で「かっこよかった」そうです!

地域学習にこだわる理由

※長文なのでお時間がある方は読んでください。

私(松浦)が地域学習にこだわる理由は、学校でそれがちゃんと行われていないからです。

学校の多忙化により、遠足を取り止めたり簡素化する学校が増えています。総合的な学習の時間も、他の教科の補充や行事の練習に使われてしまうなどして十分に機能していません。また、先生方も忙しく、地域の素材を教材化することができません。

その結果、地域に素晴らしいものがあるのに、それが子どもたちに伝えられていないのです。

例えば、710年に平城京に都が開かれたことは教科書で学びますが、その頃の島田市はどうだったのかは教科書には載っていません。粟ヶ岳の阿波々神社は736年、智満寺は771年に創建されました。奈良時代のこの付近は神社仏閣が盛んに建てられた頃なのでしょう。しかし、今ほどの大きな建物ではなく、草庵だったそうですから、信仰が日本各地に広まる過程たったのかもしれません。

その後、立派な仁王門が建てられ、金剛力士像が置かれ、国の重要文化財に指定されるほどの千手観音像が置かれるようになる智満寺が、どうしてそんなに重要な地位を占めることになったのか。

そんなふうにして、教科書に書いてあることをただ暗記するのではなく、教科書に書いてあることをきっかけに、自分たちの地域を調べてみることが大事たど思うのです。それをすることで、今の自分たちの住む地域が見えてきて、未来の展望が描けると思うからです。

地域の素晴らしさを子どもたちに伝える、あるいは、子どもたちと一緒に探究する仕組みが必要です。地域の素材を教材化する取り組みが必要なのです。

それが期待されていたのは学校でしたが、残念ながらそれができません。教科書の知識を伝えることばかりに時間を取られているからです。

そうなると、社会教育に委ねられます。しかし、それを組織的にやろうという動きはありません。残念ながら、教育委員会事務局の社会教育課にそういうことをやれる人材がいませんし、それをやれる予算もありません。

ですから、私は学校を出ました。学校教育を長年やって、社会教育に4年間出向させてもらった私が、地域学習を作ろうと思ったのです。そして、これをいつか学校にフィードバックできたらいいなと思っています。学校が教科書知識の詰め込みをやめ、地域と共に生きる教育に転換する日が来て欲しいと願いながら。それまで、在野ざいやで細々とでも取り組みます!

地域には、その地域の歴史などをまとめてきた先人がいらっしゃいます。今回の私のこのハイキングも、それらの尊い取り組みがあったから、いともたやすく情報を得ることができました。これからは、先人のそれらの尊い営みを、さらに利用しやすくデータベース化することが求められるでしょう。

そのためには公民館や図書館がその役目を果たすことが期待されます。公民館はただ部屋を貸すだけではいけませんし、図書館はただ本を貸すだけではいけないのです。

と、たった半日のハイキングですが、そんなことを考えてやっています💦

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