2020年1月7日から、ひだまりカフェを会場として始まった「放課後ひだまり教室」。2021年12月7日(火)で、1年11か月が経ちます。
放課後ひだまり教室は、「地域で子どもを育む仕組み」を作りたいと思って始めたことです。
ひだまり教室開設の経緯
「ひだまりカフェ」は障がい者のための「グループホーム陽だまり」の中にある、誰でも利用することができるカフェです。このグループホームの管理者は「この施設を障がい者だけの施設にしたくない。地域のみんなが集うような場所にしたい」という願いをもち、「子ども食堂」なども実施していました。
「もっと子どもたちが来てくれたらうれしい」ということで、この施設の大広間を借りて、子どもたちの宿題等の学習支援を始めることになりました。
ひだまりカフェからのおやつ無料提供
ひだまりカフェからは、毎日、無料でおやつの提供をしていただいています。
障がいのある人との交流
始めた頃は、子どもたちとグループホームの入居者さんとの間に、自然な交流も生まれて、とてもよいふれあいができていました。しかし、新型コロナの感染予防のために、現在は会場を北側の個室に移し、入居者さんとの接触があまりないようにしています。
放課後ひだまり教室の現在
毎日、小学1年生から中学3年生の子どもたちが、10~15人くらいやってきて宿題をしています。それを、スタッフ2人が丸付けをして、地域の人がボランティアで見守ってくれています。
地域の人からの寄付
地域の方が文房具を寄付してくださったこともありました。
遊びや体験をする場
宿題が終わった子は、近くの夢づくり公園で遊んだり、室内でぬり絵や折り紙をして遊んだりして過ごしています。最近はタブレットパソコンでキーボードのタイピング練習をしている子がたくさんいます。
ICTの活用
自分の興味があることについて、タブレットパソコンを使って調べている子もいます。キャンプに興味がある子が、キャンプ道具やアウトドア料理について調べていました。
体験活動
時には木工で文房具を収納する棚を作ったり、火をおこして地域の方からいただいたサツマイモで焼いもを作ったりすることもあります。
地域の方の参画
地域の方が、手縫いのお手玉作りを教えに来てくれたり、将棋を教えに来てくれたこともありました。
オンライン学習
この頃は、「みらい&アカデミー」さんのプログラム体験会をZoomで実施し、オンラインを利用した学習にも取り組み始めました。
みんなの居場所作り
放課後ひだまり教室は、子どもたちの学習支援という側面もありますが、一番の目的は「みんなの居場所作り」です。障がい者のグループホームに子どもたちが来ることで自然な交流が生まれ、子どもたちを見守ってあげようと地域の人たちも訪れ、地域の人も子どもたちとふれあうことで元気をもらったり、生きがいを感じたりできる場所を目指しています。
学習支援のみならず、さまざまな体験の機会も提供し、ITも活用できる場となっています。
ひだまり教室の課題
資金
課題としては、放課後ひだまり教室の受講料をなるべく安く抑えることです。資金が脆弱なため、寄付や助成金などをなるべく集めていく努力をしていきたいと思っています。
午後5時以降の受講者増
また、午後5時以降の利用者がもっと増えてくれたらいいなと思っています。放課後ひだまり教室は、基本的には自学自習です。でも、それが自分で学習する習慣を育てます。そして、わからなくて困っている時だけ、そっと手助けをします。講義形式の学習塾とは違う、自分で学ぶ力を育てているという信念があります。
地域ボランティアの呼びかけ
今は新型コロナの影響で控えていますが、終息したら、もっとたくさんの地域の方に子どもたちの見守りに来ていただけるよう、呼びかけをしていきたいと思っています。
新しい「地域での学びの形」④〜フリースクールひだまり教室・ひだまりベイス
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