キャンプには子どもたちにとって、とても大切な学びがたくさん詰まっています!
私(松浦)はこれがやりたくて教員を退職したと言っても過言ではありません。
子どもたちには体験が足りない
学校は教科書で教えなければならないことが多過ぎて、体験的な活動がどんどん減ってしまっています。保護者も共働きが多く、忙しいので子どもたちにお手伝いをさせてあげる時間がとれません。子どもたちも習い事が多かったり、ゲームやYouTubeの時間が多かったりして、自然体験や生活経験が足りていません。
キャンプには学びがいっぱい!
任意団体Study Like Playingは静岡県島田市の童子沢親水公園でキャンプ体験教室を開催してきました。
童子沢親水公園では、川遊びや雑木林遊びができ、キャンプをして宿泊することができます。
自然とふれ合う体験
ここで行うキャンプ体験教室の中で、子どもたちは川で泳いだり、小魚やサワガニ、カジカガエルを捕まえたり、野イチゴを摘んだりして、自然を楽しむ体験をたくさんすることができます。もちろん、安全に気を付けながら遊ぶという経験もします。さらに、気温の熱さや寒さ、木陰の涼しさやお日様の温かさなど、自分を包む自然の存在について、改めて気付く機会になると思います。
火を扱う体験
火をおこすことは、ぜひ、子どもたちに体験させたいことの一つです。オール電化が進むなどして、火がない家庭も増えています。子どもたちは、火を正しく恐れながらも、バーベキューをしたり、花火をしたりすることを通して、火を上手に使うことも体験して欲しいのです。
役割を分担する体験
テントを張ったり、調理をしたりする中で、子どもたちは役割を分担し始めます。年上の子が率先してやることもありますし、年下の子にやらせてあげることもあります。自分の役割ではなくても、手を添えてあげることもあります。トラブルが起こることもありますが、それも含めて、役割を分担しながら、力を合わせてキャンプをやり遂げることは、大人になった時にも役立つかけがえのない経験となります。
片づけをする体験
楽しいキャンプをしたら、必ず片づけをしなければいけません。めんどうなことかもしれませんが、それを大事にしたいのです。自分たちが使ったものを片付け、キャンプをした場所は来た時以上にきれいにする。それを経験すれば、ゴミを放置するような大人にはならないと思うのです。
自然を大切にし、地域に愛着をもつきっかけ
キャンプをすることで、自然を大切にし、地域に愛着をもつ人になっていくと思います。キャンプが楽しかったという経験をした子は、大人になって自分の子どもができた時に、その子どもをキャンプに連れて行きたいと思うでしょう。その時に、自分がキャンプをした場所がきれいに保たれていて欲しいと思うのではないでしょうか。もしも、公園が荒れてしまっていたら、回復しようとするかもしれません。
キャンプは人を育てる
キャンプ体験は人を育てる営みだと思っています。子どものうちから、キャンプを体験することで、自然とふれあい、火を扱い、役割を分担し、片づけた後の清々しさを経験することが、地域に愛着をもって、自然を大切にする人を育てると思うのです。
また、キャンプなどを通して自然体験をした子は、学校の学力も高いという調査もあります。
学校ではなかなかできないから、地域でやります
学校の行事としてキャンプをするのは難しくなっています。安全とは言い切れませんし、屋外での調理は衛生面の問題も大きいからです。ですから、私は学校の教員を辞めて、地域でキャンプ体験教室を開催することにしました。そして、参加意思を持った人に対してこの経験を提供しています。
子どもだけの参加を解禁
2020年の6月からキャンプ体験教室を始めましたが、新型コロナの感染拡大を心配して、子どもだけを集めて同じテントで寝るキャンプ体験は控えていました。家族単位で参加していただいていましたが、2021年11月のキャンプ体験教室から、子どもは重症化のリスクが低いという見解を受けて、子だけの参加を解禁しました。
そうしたところ、小2、小2、年長、年長、年少の女の子5人が子どもだけキャンプに挑戦してくれました。「小さい子たちばかりで大丈夫かな?」と心配していましたが、スタッフ見守りのもと、見事に子どもたちだけで1泊2日のキャンプをやり遂げました!これは、子どもたちにとって大きな自信になることでしょう。
3連休の前半2日
キャンプ体験教室は3連休の前半2日で開催しています。今後もたくさんの子どもたちに体験の場を提供していきたいと思っています。
新しい「地域での学びの形」④~フリースクールひだまり教室・ひだまりベイス
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