子どもたちに食に対するリスペクトはありますか?
教員を退職してやりたかったことに、子どもたちの体験農園があります。子どもたちに食に対するリスペクトはあるでしょうか。「嫌いなものは食べないで、好きなものだけ食べたがり、いらないものや残ったものを捨てるのに罪悪感を感じない」そんな子がいます。そんな子どもたちには農作物を作る体験をして欲しいと思っています。
給食の時間に「作ってくれた人に感謝して”いただきます”を言いましょう」と指導はされますが、作ってくれた人の苦労や願いを知らないままでは、ただお題目を唱えているに過ぎません。
農作物を作る体験を
農作物を育てる大変さと、収穫できた時の嬉しさを経験すれば、もっと食べ物の大切さを感じ、作ってくれた人に感謝して”いただきます”が言える人になると思うのです。
自宅がある島田市番生寺の遊休農地を地主さんから無償で借りて、「番生寺ファミリー農園」の開墾を始めました。刈っても刈っても生えてくる草に、何度も心折れかけましたが、ご近所のWatanabeさんがトラクターで耕耘してくださったこともあって、何とかオープンすることができました。
植付け・収穫体験
番生寺ファミリー農園では、「エダマメの収穫」「トウモロコシの収穫」「タマネギの収穫」「サツマイモの収穫」などの楽しい収穫体験を実施しています。収穫したものをその場で食べて、そのおいしさや喜びを感じて欲しいからです。さらに「サツマイモの植付け」「タマネギの植付け」「エダマメの種蒔き」「トウモロコシの植付け」などの播種・植付け体験を実施しています。自分たちが播種・植付けをした野菜だという意識をもってもらいたいからです。農作物に対する愛着をもってもらえるのではないかと期待しています。
自分で区画を担当することができます
番生寺ファミリー農園は、市民体験農園として、自分で播種から収穫までをすることができる区画を用意しています。植付け・収穫体験で農作業に興味をもった人が、自分でお世話をできるようにしたかったのです。学校でも生活科や理科で野菜を育てることがあります。しかし、これも途中のお世話を子どもたちにさせることがなかなかできません。子どもたち任せではお世話はできませんし、先生たちは忙し過ぎます。
地域に農作業ができる場を
野菜を育ててみたいと思った時に、それができる場が地域にあって欲しいと思います。そして、育て方を教えてくれたり、アドバイスをしてくれる人がいいたら、農作業をやってみたいという気持ちが実現できるのです。
新しい「地域での学びの形」④~フリースクールひだまり教室・ひだまりベイス
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