静岡新聞 賛否万論のキュレーター(ご意見番)に選んでいただいての3回目の投稿が掲載されました。
今回のテーマは「どうする少子化 国と地方ができることとは」。
国が子育て世帯に手厚い補助をとか、県市町が子ども館を無料にとか、言いたいことはいろいろありますが、我々市民ができることは何か?という視点で書かせていただきました。
以下、内容を転記させていただきます。
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テーマ「どうする少子化 国と地方ができること」
キュレーター 松浦静治(島田市) 任意団体Study Like Playing代表
子どもを産み育てやすい環境を地域でつくるために、地域みんなが子育てに加わる仕組みをつくりたいと思っています。「子育て支援センター」や「児童館」「放課後児童クラブ」などがつくられていますが、それが逆に地域の人たちの分断を生んでしまっていると思います。「障がい者のための作業所」や「高齢者のためのデイサービスセンター」もそうです。よかれと思ってつくったものでしょうが、子どもは子どもだけ、障がい者は障がい者だけ、高齢者は高齢者だけという集団をつくってしまっていると思うのです。
「みんなの居場所」とは、例えば、障がい者が作業している建物に、地域の高齢者がやってきて健康体操をする。そこへ子育て世代がベビーマッサージ教室にやってくる。障がい者が作業の休憩時間に一緒にお茶を飲む。学校が終わったら子どもたちがやってきて宿題をする。それを地域の大人が見守り、終わったら一緒に遊ぶ。そのようなつながりの中で、地域の人たちに信頼感が生まれ、互いに声をかけ合い、助け合える関係性をつくることができます。
私はこの4月から金谷地区に一軒家を借りて、そこを「みんなの居場所ひだまりハウス」と名付け、「みんなの居場所づくり」を始めました。たくさんの地域の人に来てほしいと思っています。
「「どうする少子化」静岡新聞 賛否万論に掲載していただきました!」への3件のフィードバック