休校が長期化すれば、この課題で成績が付きます

五和(ごか(小学校では、新たな課題が配付されました。画像のような「時間割」のプリントがあったと思います。学校から正式な発表はまだですが、私(松浦)が推察するに、休校が長期化した場合のための対応です。学校側も悪意があってのことではありません。「こうするしかない」というのが本音でしょう。では、以下に解説します。

授業はやったことになります

このような時間割を示したことで、学校としては「授業をやった」ということにする意図があります。つまり、4月24日(金)~5月1日(金)の間で、国語6時間、算数4時間、社会2時間、英語1時間、道徳1時間、体育1時間、保健1時間、音楽1時間、図工2時間、家庭科1時間の授業をしたことにするのです。

学校には「1年間で授業を〇時間しなければならない」という基準があります。休校が長期化してしまうと、この基準がクリアできないことになります。ですから、「家庭で国語を〇時間、算数を〇時間、…やった」としたいのです。ちなみに、2019年度は3月まるまる休校したので、この基準はクリアしていません。しかし、文部科学省が「時数をクリアしていなくても修了を認める」という主旨の通知を出したので、やっていなくても「修了」したことになっています。

そして、学校が再開した時には、ほとんど復習はできないと思ってください。課題として出したところまではほぼやったことにして、授業は次に進むと思っておいてください。たとえ夏休みをなしにしても、冬休みをなしにしても、前に戻ってやり直している時間はないのです。

ですから、「こんなに細かくは無理だよね」とか「子ども任せだから、やったのか、やってないのか分からない」という状態ではいけません。理科の種まきもぜひやってほしいと思います。高学年の実験は、「見られる子はYouTubeで□□と検索して、動画を見てください」という指示が来るかもしれません。

この課題で成績が付きます

授業はやったことになるので、この課題で成績が付きます。「丁寧にやったか」「分からないからといって抜かしている問題はないか」「間違えたところを直してあるか」「ただ答えを写しただけになっていないか」が評価の判断基準になると思います。そして、「自分で気が付いたことや、調べたことが書き加えてある」と評価が上がると思います。

また、登校した日に「テスト」をして、それも成績になると思います。ですから、「単にやっただけ」ではいけません。「しっかりやって、しっかり理解して、覚える」までしないといけません。

小学校段階ですから、「成績」が良くても悪くても、中学受験を考えていなければ、大きな影響はありません。しかし、「理解しないまま放っておかれる」のは子どもにとって不利益です。そして、進級していく中で、「それ、習っていません!」「聞いたことありません!」「やっていません!」と、子どもが困ることになるはずです。そして、将来「コロナ世代」と呼ばれることになると思います。

学校が発表しないのは様子を見ているから

上記のことを学校がまだ発表しないのは、「休校期間がどうなるか」の様子を見ているからだと思います。GW明けの5月7日から授業が再開できれば、教科書の最初から猛ダッシュで授業を進めるでしょう。しかし、「休校がとりあえず5月末まで延長」になれば、「家庭学習を授業時数として扱い、成績に入れます」と発表すると思います。

繰り返しますが、学校側は悪意があってやっている訳ではありません。「こうするしかない」のです。

おそらく、GW明けに先生から電話がかかってきて「課題の方はどうですか?」「計画通りに進んでいますか?」と質問を受けることになるでしょう。先生方も「進度を確認しなければいけない」からです。そこで、「しっかりやっています!」「丸付けもキッチリやっています!」と答えられるでしょうか?なかなか難しいですよね。先生としても「今度の登校日にテストをしますから、しっかり頑張ってください」としか言えないでしょう。

ここで子どもに「しっかりやっておきなさいよ!」と言っても無理です。ここでしっかりやれる子は特別な子です。普通の子はしっかりやれません。そして、普通の親もしっかりやらせられません。しかし、「こうするしかない」のです。

丸付けは学校がやってくれたらいいのに

ひだまり教室でも、どうしたらよいか対応を考えますが、とりあえず今は「丸付けサービス(定額500円)を利用しませんか?」としか言えません。(←宣伝です。)

この「丸付け」も保護者には難しいのです。「〇にするべきか×にするべきか?」「漢字の〇×の基準は?」「先生の答えは□□だけど、子どもが書いた答えで合っているの?」「とりあえず書いたけど雑。これでやったことにしていいの?」「うちの子、分かってないみたいだけど、どう教えたらいいの?」→そして、親子ゲンカに…。

私(松浦)としては、「学校が丸付けしてくれればいいのに」と思っています。私のようにポストかカゴを用意して、毎日ではなくても保護者が都合のよい時に投函して、保護者が取りに来るアナログシステム。

しかし、学校が「保護者が出しに来てください」と言うと、「そんなの無理です!時間がありません!」と言われるのが怖くて言えないのです。

「分からないところはLINEで質問システム」も、「スマホじゃないガラケーの保護者はどうするんですか?」「先生方個人のスマホでLINEするの?」など、問題が多くて実施できないのです。

ですから、ひだまり教室で「ポスト投函丸付けサービス」+「LINEで質問サービス」(定額500円)を実施しますので、必要でしたらご利用ください。(←宣伝です。)

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